部分痩せダイエット

内臓脂肪が横隔膜を押し上げて、肺を圧迫します。
胴体は、胃や腸がある場所（腹腔）と、肺や心臓がある場所（胸腔）の２つに分かれています。

その境目にある薄い筋肉の膜を横隔膜といいます。
呼吸をするときに上下に動いて肺がふくらんだり縮んだりします。

内臓脂肪が溜まると、腹腔のスペースがパンパンになって、ふくらみます。
横隔膜が押し上げられ、肺を圧迫してしまいます。

圧迫された肺は、小さくなってしぼんだ状態になります。
肺が小さくなれば、取り込める空気の量も減少します。

酸素の摂取量も少なくなって、脂肪を効率よく燃焼できません。
痩せにくく太りやすい体になってしまいます。

内臓脂肪が溜まるほど、動脈硬化や血栓などができやすく、脳梗塞や心筋梗塞を発症する可能性もあります。

内臓脂肪を減らすには、腹腔に脂肪がたまり、上に押し上げられた横隔膜を改善してやらなければ行けません。
横隔膜を上下させて、肺をふくらますことができればいいのです。

肺がふくらめば、酸素の摂取量も増え、脂肪が燃焼しやすい体になります。
横隔膜を動かすことで、腸も刺激を受け、ぜん動運動が活発化になります。

内臓脂肪は、そのエネルギー源としても使われ、脂肪を燃焼させやすくします。

内臓脂肪が多い女性に、食事も運動も変えずに、横隔膜のストレッチを２週間しました。
結果は、体重は３ｋｇも減り、横隔膜の位置も下がりました。

横隔膜だけで、こんなに変われるなんて、驚きですよね。